直接税とは
税金の徴収方法は2種類あった!? ~直接税と間接税~
事業や普段の生活で納めている税金ですが、この税金の徴収方法が実は2種類あることをご存知でしょうか?
その2種類とは”直接税”と”間接税”になります。今回は直接税と間接税の違いや、直接税のメリット、デメリットのついて解説していきたいと思います。
直接税と間接税の違い
まず初めに直接税と間接税の違いですが、直接税は「納税義務者と税負担者とが同一人であること想定している租税」と言われています。
一方で間接税は「納税義務者と税負担者が同一では無く、第3者が納める租税」と言われています。
納税負担者が異なっているところがポイントですね!
直接税と間接税の例
直接税
直接税に該当する租税は下記のものが代表的です。
◆法人税
◆所得税
◆相続税
◆事業税 etc…
間接税
間接税に該当する租税は下記のものが代表的です。
◆消費税
◆たばこ税
◆酒税
◆入湯税 etc…
こうして直接税と間接税を比べてみると、間接税の方が私たちの生活と深く関わっているものが多いことがわかりますね!
ですが、日本では日々の生活と結びつくことが多い間接税よりも直接税の割合が世界各国と比べても多く、アメリカに次いで2番目に比率が高い国になっています。
これは第二次世界大戦後に混乱した日本経済を立て直すために、アメリカのコロンビア大学のシャウプ博士が行った「シャウプ勧告」により、直接税中心の税制が整備されたことが要因だと考えられます。
こういったところにもアメリカの影響を受けているのは面白いですよね。
直接税のメリット・デメリットはどんなものがある?
次に直接税のメリット・デメリットについて述べていきたいと思います。
メリット
まずメリットですが、「直接税は納税者負担者のお財布事情によって税額が異なる」という点が挙げられます。
これだけだとイメージがつきにくいと思いますので法人税を例に説明すると、法人税は利益が少なくなればなるほど納税額が減少し、利益が増加すれば納税額も増加します。
すなわち直接税は納税の余裕があれば納税額は増加し、納税の余裕がない場合は納税額が減少するといった特徴があるのです。
一方間接税はこちらのお財布事情など考慮しておらず、100円のジュースをコンビニで購入したら8円の消費税を必ず負担する必要があるのです。
デメリット
次にデメリットですが、「所得が増加すると納税額が増加する」という点です。
さきほどのメリットでは、所得が少なければ税額を抑えられると述べました。ですが頑張って経営成績を伸ばし、利益を増加させた企業は納税の余裕がある為、納税額が増加します。
このように直接税は頑張って稼いだとしても、稼いだ分だけ納税額が増加してしまうのです。
自身の頑張りが会社にマイナスの影響を与えてしまうのは正直嫌ですよね。
まとめ
今回は直接税と間接税の違いから、直接税のメリット・デメリットまで簡単に解説していきました。
直接税は私たちの普段の生活と直接結びつく点が少ないので、今までイメージすることが難しかったと思います。今回のコラムを読んでいただいて、直接税に興味を持っていただけると幸いです。また、間接税にもメリット・デメリットが存在するので、興味がある方はぜひ調べてみてください!
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