決算整理とは
「決算整理」ってなに?
記帳は普段自社でおこなっているが、決算業務だけ顧問税理士にお願いしているという会社はとても多いのではないでしょうか?
結論からいうと決算手続きの1つなので、顧問税理士にお任せするのをお勧めしますが、もし自社でやる場合は顧問税理士に決算整理に必要な情報をしっかり共有することが必要です。
具体的に決算整理仕訳ってどのようなものかというと
簡単に言ってしまうと次の2つの目的の仕訳をすることです。
・帳簿残高を実残高に一致させるため、必要に応じて帳簿を修正する。
・税務上のルールに則り、帳簿を調整する。
日々の記帳処理で積み重ねてきた帳簿から最終月の試算表を作成します。
しかし最終試算表を作成した時点で、
「帳簿残高が決算日当日の実残高と一致しない!」
「勘定科目を間違えてしまった!」
ということは往々にしてありますよね。
他にも売掛金、未収入金、前渡金、買掛金、未払金などの残高の最終確認期末残高がマイナスになっていないか?
支払が翌期でも、当期中に発生した費用は漏れなく計上されているか?
当期に発生した売上は入金が先でも漏れなく計上されているか?
そういった記帳もれ、計上金額の誤りや勘定科目の間違いなどを追加記帳して帳簿を修正します。
帳簿の調整とは、
・期末棚卸の実施による棚卸資産の残高確定、減耗損などの計上
・固定資産の残高確定と減価償却費の計上
・各種引当金の計上
などがあります。
たとえば減価償却には様々な特例があり、たとえば10万円未満(青色申告をしている中小法人は30万円未満)の減価償却資産については
・取得時に一括して損金処理する方法
・資産計上して徐々に償却していく方法
のどちらかを選択できるなど決算仕訳の際に会社側で判断することもあります。
これらの数字を会計帳簿に反映させて
適正な期間損益をあらわした決算書を作成します。
記帳代行から決算業務まで一括で
決算手続きの1つとはいえ、決算整理業務は本業のかたわら全部自社でやるとなると結構な手間ですし、間違いが多い手続きだと思います。
顧問税理士にお任せするにせよ、自社で行うにしろ資料や情報の共有をしっかり行わないと間違った申告書を作成してしまうリスクが発生します。
そのため顧問先の税理士事務所に経理の記帳代行サービスがあるなら、記帳代行からお願いしてしまうのも一つの手かもしれません。
領収書や通帳のコピー等を用意するだけで記帳代行サービスを利用でき、申告まで一括で依頼することで情報の共有漏れを防ぐこともできますし、手間が減りより本業に集中すること可能です。
是非この機会に自社の経理業務の時間と手間を見直してみてはいかがでしょうか。
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